心地よく暮らすための
住まいのマメ知識をご紹介いたします
14キッチンを使いやすくする
ポイントは?
キッチンの設置において、住宅会社によっては普段の生活環境などのヒアリングを行ったうえで、よりそのご家庭に適したプランを提案してくれますが、そうではない場合やモデルハウスおよび建売住宅を購入する場合などは、キッチンまわりが自分たちの生活スタイルに合っているかを自分たちで判断することになります。
また、いま賃貸住宅にお住まいの場合でも、キッチンまわりの状況を把握しておくことで、住居の選定や機器の買い替えなどの際に役立つポイントをご紹介します。
加熱機器とシンクの位置関係
調理台スペースを中央にしたとき、加熱機器(コンロやIHヒーターなど)が左右どちらにあった方が調理に慣れているか、毎日の作業を思い返してみましょう。参考として、右利きの人は加熱機器が左側、シンクが右側の方が、食材を包丁で切ったあとにシンクに切りくずを落としたりフライパンを左手で持って右手で菜箸などを使えるため、動作がスムーズになり、キッチンの使い勝手が良くなると言われています。
ガスコンロの強火力モードの位置
ガスコンロの強火力モードが壁側にあると壁内が焦げて火災になってしまう場合があるため、強火力モードが壁面にならないよう、ご自宅のキッチンの位置関係を確認しておくことが重要です。
なおIHの方が熱効率に優れ火災などのトラブルも低減でき、室内空気も汚染されにくいため、新たに加熱機器を導入する場合にIHを選ぶ人が増えています。
冷蔵庫のドアの開閉方向
新築時や引っ越し時など冷蔵庫の設置位置を変える予定があるときや冷蔵庫を買い替えるときには、いまご自宅にある冷蔵庫のドアがどちら側に開くかを思い出してみましょう。
物や壁にぶつかり開閉できない、開閉時に人が通路を通れなくなった、物が取り出しにくくなったなど、思わぬトラブルを回避できます。
コンセントの位置と個数
炊飯器やオーブンレンジ、ポットやコーヒーメーカー、食洗器などについてはあらかじめ想定していることが多いですが、フードプロセッサーや自動調理器、電動泡だて器や低温調理器というような電動調理機器を使う際のコンセント位置も重要です。
また、ダイニングテーブルでホットプレートを使うことも考え、コンセントを設置しましょう。
複数機器を同時使用の際にブレーカーが落ちない組み合わせになるように計画し、予定より多めに設置しておくといいでしょう。
見せる収納と見せない収納
調理グッズや調理家電、食器類や食品のストック類などを、使い勝手のために見える場所に置くことも重要ですが、見せることを目的とした収納はインテリアセンスが問われるほか、落ち着かない印象になることも多く、災害時に落下するトラブルもあります。さらに埃をかぶるなど衛生面の心配もあります。
パントリーなどの専用エリアを作ると、見せる収納と見せない収納をほどよく両立できます。
自分はどのくらいのモノを持っているのか、どれくらいの頻度で使うのかを考慮して、調理家電の設置場所や各種グッズの保存場所を確保しましょう。
建築工房サトウでは新築はもちろん、キッチンのリフォームも行っております。キッチン設備のリニューアルだけではなく、キッチンの位置そのものを変えることも可能です。お客様とのヒアリングのもと、ベストなキッチンを叶えるご提案をいたします。